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序言 分子研リポート2007 | 分子科学研究所

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Academic year: 2018

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序言 1

1.序   言

第一期中期計画の終了を近い将来に控え,現在,様々な評価資料の作成が進められていますが,分子研においては 平成19年度に,研究所全体に亘る研究と運営に関する評価を実施しました。その結果が本リポートに纏められてい ます。評価を行ってくださいました外国人運営顧問の先生方を始め多くの国内外の各専門分野の先生方に,改めてこ こでお礼を申し上げます。

法人化されてから5年目に入りますが,毎年言っています通り,当初から懸念されていた多くの問題が浮き彫りに なってきています。国家100年の計にとって根幹となる「学術と文化の発展」の視点が軽視され,国の財政状況逼迫 と相俟って経済至上主義と市場原理に流された「技術的イノベーション重視」の政策の為に,日本の学術政策は深刻 な状況にあると言わざるを得ません。これに加えて評価作業が必要以上に拡大化しており,研究者の間に評価疲れを 引き起こすと言う些か本末転倒な状況にあります。学問の本質を見据え,「学術」の真の発展を目指した品格ある施 策が切に望まれます。

分子研が責任を持って進めています各種事業はほぼ順調に進行しています。その中でも,次世代スパコンに係わる ナノ統合グランドチャレンジシミュレーション開発事業は本格的な活動に入りましたし,ナノ支援事業は新たに「ナ ノテクノロジーネットワーク支援事業」として新しいスタートを切りました。ただ,「化学系研究設備有効活用ネッ トワークの構築」は,国の厳しい財政状況の為に2年目の平成20年度においても僅かな予算しか付きませんでした。 この事業は,分子研が世話役となって,全国72の国立大学における老朽化した設備の復活再生を実施し,最先端機 器の重点配備を行い,ネットワークによる相互有効活用によって経済性を高めると共に新しい共同研究を鼓舞しよう とする事業です。この事業の意義が認められ,本格的な活動が始められるようになることを願っています。

本分子研リポートは,研究所の現状と評価,そして将来計画の議論をまとめ毎年発行しているものです。分子研の 全貌が把握できるように企画されています。研究所所員一同,厳しい学術行政の中においても新しい科学の流れを創 成できるように,「真・善・美」と更にはその上にあると言う「妙」の意識を目指して,独自の哲学を持って臥薪嘗胆, 研鑽に励む積りであります。各方面の皆様方のなお一層のご支援を心よりお願い申し上げます。

平成20年4月 自然科学研究機構 分子科学研究所 所長 中村宏樹

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